スタッフルームより パフューム
2015/07/21
3人グループではなく

映画のお話です。
「パフューム ある人殺しの物語」
もう10年くらい前の映画かもしれない。
少し前に又吉が好きな本として
原作本を紹介していて思い出しました。
名作として知られているこの小説。
私は原作は読んでいないのですが
映画も当時なかなか
評判が良かったように記憶しています。
18世紀のフランスのお話。
この頃のパリは悪臭に満ちていて
そのために香水が発達したのは有名な話。
精油は香水を作るために作られていました。
植物の中にほんの何%しかない香りの成分。
精油1kgを得るために
バラなら花の部分だけを3~5トンも必要とします。
この映画にもバラを大量に
蒸留機に突っ込む場面が出てきます。

そして南フランスのプロバンスで
精油を作っているシーン。

これらの風景はたぶん今も
そんなに変わりはないはず。
だからとても興味深い映像でした。
この映画が描くのは
「匂い」が人にもたらすもの。
嗅覚は大脳皮質を経由せずに
直接、大脳辺縁系に伝わる。
というのはアロマセラピーを勉強するときに
1番最初に出てくることですが
匂いが知性ではなく本能に訴えるもの
ということを表しています。
それは
好き嫌いを決定づける。
記憶を呼び覚ます。
食欲や性欲を促す。
といった感覚的なもの。
有無を言わさぬ体の反応。
意識していなくても「香り」から
たくさんの影響が受けているんですね。
この映画はグロテスクな場面も多いので
誰にでもオススメという訳ではないのですが
アロマセラピーに興味がある方は
1度ご覧になってみても
いいのではないかと思います。
天才調香師のお話です。
精油のブレンドの参考にもなるかも。
私は今度小説を読んでみよう。
(と思い始めてもう何年も・・


kagechiyo